教育方針

本校は、華僑が創設し、華僑が主体的に運営する全日制の小中学校です。私たちの教育理念は、中国語の教育を通じて華僑子弟に中国の歴史、地理、およびその他の知識を正しく理解することです。道徳的、知識的、健康的に優れた“三好”生徒は、本校卒業後、日本の高校に進学し、一層勉学に励み、将来、日中の友好に貢献していきます

教育特色

  • 中国語教育と日本文部科学省準拠の教育課程を基本とし、本校独自の教育カリキュラムを実施しています。(詳細は別途資料を参照)

    小学校は日本語(国語に相当)の授業を除いて、学校が用意した中国語の教科書とワークブックを使って教えています。

    中学部では、語文(中国語)、中国地理・歴史に加え、日本の公立中学校で使用されている日本語の教科書、ワークブックを使用しています。

  • 授業で使用される言語は基本的に中国語です。(日本語の授業を除く)

  • 音楽、美術、体育、技術家庭科では中国の民族的特徴の内容を取り入れています。

    (例:民族音楽、書道、水墨画、切り紙、太極拳、中国の家庭料理の調理実習など)

  • 本校は小、中学校9年一貫教育制度を採用しています。

  • 9年の教育課程終了後、日本の高校へ進学。(詳細は別途資料を参照)

小学部カリキュラム

一般的な公立学校と違い、原則として使用する言語、教科書、プリント教材などは、いくつかの科目を除いてすべて中国語です。また、「日語」科では正しい日本語を学習するという観点から、教員も日本語を使用します。2005年度より小学4年生から週1時間の英語の授業を行っています。また、2019年度よりモジュール授業を導入しました。モジュール授業とは、一回につき15分の授業を毎週3回実施することにより、一週間に45分授業を1時間確保する方法です。この方法により、小学3年生以上は英語の授業数が1時間増え、英語教育にも力を置いています。(小学1・2年生は日語のモジュール授業を実施します。)小学部の校内では主言語を中国語とし、正しい日本語や英語も学ぶという、小さい頃から国際人として必要な多言語学習を行っています。子どもたちも自然に中国語と日本語のバイリンガル学習を習得することができるようになります。また、本校は言語を習得する専門の学校ではありません。中国語を基礎として、音楽や美術、体育等の情操教育や、国語、英語、数学、理科、社会科などにも力を入れることにより、全面的な教育を目指しています。

中学部カリキュラム

中国語をベースとした科目学習も大切ですが、日本の高校進学にも合わせた主要5教科(国語・社会・数学・理科・英語)を更に充実させています。結果的には中国語に関する教科も小学部に比べると少なくなりますが、学ぶ内容はより高度で深くなっています。 履修面では、3年間で履修すべき内容を中学三年生の2学期で終えるということも本校の特長になっています。中学三年生の3学期は演習を中心に受験対策に集中しています。本校の卒業生の進路は、ほとんどが日本の高等学校へ進学です。中国語で学び、中国文化などをリテラシーとして学ぶスタイルは本校の特長でもありますが、日本社会における学習環境にも合わせた本校中学部の学習は、未来において中国と日本、中国と世界を結ぶ国際的人材の形成を目指しています。